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体も頭も変化の時です

私の母は今89歳ですが

ことあるごとに昔の言い伝えをつぶやきます。

”季節もの” もたくさんあって、今の時期の定番は

「みかんが色づきゃ 医者が青なる」

 

どんな意味だかわかりますか?

 

「10月頃は、1年のうちでもっとも過ごしやすい時期だから病気をする人が減る。すると、病院に行かなくなるのでお医者さんが困ってしまう。」という意味だそうです。

 

ところが今年の10月は、押方塾でも体調を崩す人続出でした。

インフルエンザも流行しています。

9月までかなり暑い日が続いたことや昼と夜の寒暖差が大きいことで、夏の疲れが残った体が季節の変化についていけないのかもしれません。

 

”変化” は誰でも急には受け入れられないものです。

それは、体だけではなく頭も同じです。

 

3年生の10月は

3年の勉強だけでなく、受験勉強も頑張る1か月でした。

でも中にはこんな声が・・・

 

「これが入試に出るかどうかわからん」

「定期テストみたいにすぐ結果でらんけんやる気でらん」

「(入試に向けての)実力テストは難しいけん好かん」

 

気持ちはよーくわかります。

受験勉強って、なんだか雲をつかむ感じがするのかも?

 

入試は来年やもんね。

それに、専願に推薦・・・入試の方法って色々ある。

しかも、大牟田の高校って倍率低い。

こんな地道な勉強したくない・・・

 

短期で結果を出す定期テストの勉強に慣れてしまった頭は

長期プランで力をつけていく受験勉強への変化に

なかなかついていけないようです。

 

でも、ちょっと考えてみて下さい。

3年生が中学の勉強をするのもあと5か月足らずです。

つまり、5か月後には進学した高校での勉強が始まるわけです。

 

高校の勉強は途端に難しくなったと感じますが

中学で学んだことの上に積み上がっていきます。

 

だから、入試のための受験勉強って

高校合格のためだけではなく

高校での勉強の土台をしっかりと固め直すためにもあるのです。

 

「すぐに役に立つものは、すぐに役に立たなくなる。」

これは、普通の私立中学だった灘中学を

今のような進学校に押し上げた伝説の国語教師、エチ先生こと橋本武先生の言葉です。

エチ先生は、スローリーディングという授業の中で生徒たちに自主的に考えたり調べたりさせて

一生ものの学力が身につく指導を行いました。

 

今、期末テストの2週間前です。

期末テストに出る単元はもちろん入試にも出題されます。

ということは、この期末の勉強は取り組み方次第で受験勉強にもなるわけです。

3年生は、期末テストの勉強をじわじわと受験勉強に変化させてください (*^。^*)